2010年11月5日金曜日

動画動画流出事件について

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尖閣諸島で起きた海保の船と中国漁船の衝突事件が、YouTubeで公開されていると知ったので、スグに見に行きました。

一部の国会議員にしか公開されていない映像なので、スグに削除される可能性があり「一刻も早く見なくては!」と思ったからです。

どうやら、どこかから流出したようですが、一部の国会議員が見た映像より長い時間だったので、編集前の映像のようでした。


インターネットって凄いなと感心する反面、日本政府が公開を躊躇っていた映像が、日本国内のみならず全世界に向けて公開されるという危険性も感じました。

映像を見る限り、明らかに中国の漁船が海保の巡視艇を追いかけてきて追突しているようです。

巡視艇は左に旋回するように航行しているのですが、中国の漁船も左に舵を切りながら追突しています。

船って航跡が残るので、左に舵を切っているのが良く判ります。

航跡は海流などの影響で流れたりするので、航跡の通りに船が航行したとは言い切れませんが、巡視艇が左に旋回するように航行していた事や、中国漁船が巡視艇を追いかけるように追突した事はハッキリ判ります。

私には、日本の巡視艇が追突される前に威嚇射撃すらしなかった事も納得できないような映像でした。

「威嚇射撃でもしていたら、追突される事は無かったんじゃないか?」と思ったのですが、威嚇射撃が国家間の重大事に発展しかねないほど、日中関係は緊張していたのかも知れません。


追突事件に関しては、諸事情が複雑に絡んでいたのかも知れないので、私にはなんとも言えないんですが・・・

映像が公開されたことで、中国漁船の違法行為が明らかになった事は良かったんじゃないかと思います。

しかし、政府か海保の人しか入手出来ないような映像が流出した事で、日本の情報管理は大丈夫か?という気持ちになりました。

諸外国の人たちに「日本人は守秘義務も守れない」というイメージを持たれたとしたら、それは非常に残念な事です。

政府がなかなか公開しないので、国民の不満が高まっていたことも流出の要因になっていると思うけど、守秘義務は守るべきだと思うんですよね。

速攻でYouTubeを見に行った私には、公開した人を責める資格は無いんですが、「よし!よくやった」と思う反面、「やっぱり拙いんじゃないか」という感情も沸いてきました。

しかし元はといえば、多くの国民が公開を望んでいるのに、なかなか公開に踏み切らなかった政府が悪いので、政府の人間も公開した人を責められないですよね。

一部の国会議員に限定して公開された映像だって編集後の映像だし、今回の流出が無かったら政府による情報操作を容認する事になります。

全く何処が民主党だよ!って思います。

民主党のやり方は、戦時中の大本営発表と大差ないと思います。

まずは、自分達の秘密主義を反省し、公開した人を処分したりしないようにして欲しいですね。

守秘義務違反ですからそれなりに厳しい処分になると思うけど、今回の流出事件は、政府の秘密主義が招いた事件であり、全責任は政府にあると思います。