2010年8月3日火曜日

解かり易い言葉を使いたい

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最近新しい言葉が頻繁に使われるようになって、世の中が解かり難いと感じるようになりました。

私は、芸能界や中高生が新たな言葉を生み出して、新たな文化を形成する事は悪いこととは思っていません。新しい文化が生まれ育ちつつあるんだと歓迎している。

むしろ一部の有識者たちが「正しい日本語を使いましょう」とか「正しい日本語が失われている」と嘆いている様子をみると、馬鹿馬鹿しいというか滑稽に感じています。


正しい日本語って

そもそも正しい日本語ってどんな日本語だ?

標準語と呼ばれるものが正しい日本語だというのなら、その認識は間違っていると断言する。

日本にはその土地土地の言葉(方言)が存在するし、お国言葉や方言などを含めたものが日本語なのではないかと思います。

そもそも標準語なんてシロモノは明治中期から昭和初期に構築された比較的新しい言語である。

「新しい言語だから日本語じゃない」とまでは言わないが、標準語と呼ばれている言語は「数多く存在する日本語の中の一つである」という認識で十分だと思います。

若い人たちが新しい言語を生み出すという事は、言語が進化する過程に過ぎない。進化の過程だから数多の新語が生み出され、また淘汰されていくべきものでしょう。


政治家はわかり易い言葉を使ってほしい

ただし最近の傾向として、政治家が新しい言葉で主張することには激しい抵抗を感じています。


民主党は野党時代に「思いやり予算はケシカラン」と主張していたので、政権交代すると思いやり予算廃止に向けて行動を起こすと思っていたが、民主党政権は「思いやり予算」を「ホストネーション‐サポート【host nation support】」と言い方を変えて誤魔化してしまった。

言葉を変えることで国民の目先を変えようという姑息な手段は民主党らしい詭弁と言えばその通りなんですが、それでは国民の信任は得られないだろう。

そもそも米国では最初から【host nation support】と表記されていました。

「思いやり予算」というネーミングはメディアが政権批判の為に生み出した言葉で、正しくは在日米軍駐留経費負担の一部なんですが、既に十分に認知された言葉ですから「思いやり予算」と表現するべきでしょう。

米国の感情を慮って「思いやり予算」という表現を変更するというのであれば、「思いやり予算」という表現は米国に対して失礼な表現だから「ホストネーションサポート」と表現を統一しますという事を周知徹底するべきです。


またみんなの党が声高に主張している「アジェンダ」も解かり難い。

アジェンダ 【agenda】とは、「検討課題」「議題」「議事日程」「行動計画」「日程表」など様々なニュアンスを含んでおり、あまりにも解かり難いのである。

みんなの党が主張するアジェンダとは様々な意味のうちどれを指す言葉なんでしょうね。

政治家は解り易い言葉で有権者に語るべきなのではないでしょうか?

政治家に限らず、我々も出来る限り解り易い言葉を使いたいものです。