国会中継を見る
私は昼間家にいる事が多いので、国会開催中はよく国会中継を見る。
この国会中継だが、わざわざテレビの前で腰を据えてみる程の価値はないのですが、今後の日本の将来に関する議論が行われる可能性があるので、見逃せないという感じがする。
日本の将来に関する議論なのに見る価値が無いとは、矛盾しているようだが実は全く矛盾は無いのです。
国会とは
国会とは国の事を決める立法機関です。国会で議論されて承認された政策は、国の将来に直結します。
国会とは、本来そういう役割りを持っています。
ですから、見逃すわけにはいかないのです。
見る価値が無い理由
「国会中継なんか見る価値が無い。」なんて言うと、政治好きの人たちだったら「ははーん、一般人が見ても意味が判らないし、所詮自分の一票の重みが判らない人なんだな。」と思うのであろう。
実際に私の周囲の政治好き達は、そんな風に考えている。
なぜ政治好きな人たちは、上から目線で他人を見下すのだろう。しかも洞察力が決定的に不足している。
今国会でも、野党側からの質疑は政治と金についての質問ばっかりである。
まず、鳩山総理の贈与・脱税についての質問と小沢一郎氏と小沢氏の元秘書の不正献金疑惑についての質問が行われる。
野党として政権与党の監視をする事は野党の務めだし、大切な仕事だと思うが・・・一人ひとりがそれぞれ質問する必要はないだろう。
この恒例質疑は、はっきり言って時間の無駄。誰かが一人まとめて質問出来る内容だし、特に小沢氏の元秘書については罪を認めている。いまさら質問する必要もないし、そもそも検察の仕事であって政治家の仕事じゃない。
国会中継を見ている人たちは「そんなことより国政について議論しろよ。」と思っているに違いない。現に私はそのように思っている。
政治と金についての質問が終わって、やっと本題であるべき国政についての議論が行われる訳だが、殆どの内容が新聞やテレビで報道された内容の繰り返しであって、有意義な議論が行われていないばかりか、大声のヤジが飛び交う小学生の学級会レベルの議会になっている。
大の大人が、小学1~2年生並みの会議をしているのである。特に民主党の一年生議員の騒がしさは幼稚園児並みだ。質問する議員の声がヤジで聞こえないことも多い。
なにかとお騒がせな小沢幹事長ではあるが、小沢氏の豪腕で当選してきた一年生議員達なのだから、小沢幹事長はこのヒヨコたちに国会が「ピーチクパーチク雀の学校じゃないんだよ」と教育するべきだろう。ハッキリ言って、親鳥に餌をねだる雀の雛より騒がしい。
こんなモン見る価値が無いどころか、未来ある子供達には見せたくない代物なんだよね。
アホか
国政に関する議論が大切なのだが、すでに報道済みの内容を繰り返すだけの議論など必要ないし、時間の無駄である。
国会議員ならば、選挙区の住民の生の声を聞き、地元の住民がどんな不満をもっているか、どうすれば選挙区の住民の為になるか真剣に考えるべきである。
新聞やテレビの報道を繰り返すような議論など無意味だし、そもそも順番が逆である。
国会議員は自分で選挙区内の住民の声を聞き国政に反映させる。その情報を元に新聞・テレビは報道する。というのが本来の話の流れというモノだろう。
国会議員の情報ソースが新聞やテレビなら、国会議員と一般国民の違いなんてないではないか。
テレビの情報ソース
そして、テレビの報道番組ではネットで拾ったネタをソースに報道しているケースも多い。
YouTubeに投稿された動画が情報ソースだったり、芸能人のブログが情報ソースだったり、テレビの報道は地に落ちた感じがする。
情報ソースがYouTube動画だったら、インターネットのヘビーユーザーは、テレビの取材陣より情報通という事になる。
それではテレビ局の社員と、一般人の違いはなくなるし、逆にネットのヘビーユーザーの方が情報収集能力は上位だという事になる。
テレビは「電波使用という既得権益が無ければ、一般人以下の媒体でしかない。」という事になる。
まあ、個人のブログや投稿が情報ソースなのだから、一般人以下なのは間違いない。
「個人発進の情報≧新聞・テレビなどのメディア≧国会の議論」という事になれば、国会中継は見る必要が無いという事になる。
国会中継は国会議員を監視するもの?
ときどき暴走する国会議員や独自の情報(永田メールのようなガセネタも含む)も飛び出すので国会中継を見ているんですが、そのうち国会中継は「国会議員を監視する」という意味合いしか持たない中継になる可能性もあると思う。