14日に野田総理が16日衆院解散を表明しました。
民主党政権になって・・・というより、それ以前からですが、我が国の経済は冷え込んでいます。
経済が低調なのに増税を決めるんだから、世論が
衆院解散を求めるのも無理はない。
民主党は寄せ鍋政党
民主党が政権を維持するのは不可能だろう。そもそもこの政党は、TPP問題・原発を含むエネルギー政策・経済政策・被災地の復興などなど、全く党内でまとまっていません。スタンドプレーに走る議員や、離反・離党する議員の寄せ鍋政党ですから国民も信用出来ないでしょう。
しかし、マイナス要素の寄せ鍋って・・・如何にも不味そうなんだが、そんな政党に期待した人も多かったんですよね。残念です。
自民党
民主党がダメなら自民党政権に戻すのか。それを決めるのは有権者です。
今回は安倍晋三氏が新総裁になって、期待値はあがっていると思います。特に拉致問題などの関係者は大いに期待してるでしょう。
それに野党を経験した事で、大きく成長した若手議員もチラホラ散見出来るので、自民党は得票を伸ばすことになるでしょう。しかし、過半数もしくは公明党との連立で過半数を超えるとは思えない。自民党・公明党の連立政権も復活する事はないでしょう。
維新の会など・・・
今回の衆院解散でニンマリしてるのは、「維新の会」「みんなの党」「太陽の党(石原新党)」あたりの政党でしょう。特に維新の会なんて、ゼロからのスタートなんだから1議席でも確保出来たら上等なんですが、追い風が吹きまくってるので5~10議席くらいは確保しそうです。もしかするとそれ以上かも知れません。
とにかく大躍進が約束されてるようなものですから、維新の会の橋下市長はニンマリしてると思いますよ。
しかし、保守なのかリベラルなのか、今ひとつハッキリしないのも維新の会の特徴です。維新の会が、私の想像以上の躍進を遂げたらどうなるんでしょう。
私自身は「道州制」を望んでいるので維新の会が頑張ってくれる事は有難いんですが・・・「原発には反対!」という維新の会の発言力が大きくなりすぎたら・・・日本の経済は厳しい局面になると思います。
現状のように火力発電フル稼働を続けるのは無理です。火力発電だってメンテナンスが必要だし、休止期間が必要なんです。ぶっ壊れて燃え尽きるまでフル稼働なんで発電施設はありえないんですよね。再生エネルギーだって問題は多い訳だし、今すぐに主力になるとは考えられない。経済の事を考えるなら原発は必要不可欠だと思うんですよね。
経済ばかりを優先しても問題があると思うけど、経済を全く意識しないような理想論は無意味です。
二宮尊徳(金治郎)は「道徳を忘れた経済は罪悪であり、経済を忘れた道徳は寝言である」と言ってるように、原発の危険性を無視して、経済優先で国民の安全を脅かす原子力発電を続けるのは罪悪だけど、経済を無視して原子力発電廃止を訴えるのは寝言に過ぎないと思います。
しかし、日本維新の会が国政に影響力を持ち出すと、原子力発電の存続は難しそうです。
結論
民主党・自民&公明党のどちらも過半数超えは難しいでしょう。
民主・自民・公明の大連立になるか、それとも自民・公明に維新の会・みんなの党・太陽の党辺りが加わっての連立政権になるのか。
今のところ、民・自・公連立よりも自民党を中心として、公明・維新・みんなの党・太陽の党が連立を組む超大連立の可能性が高いと思います。小沢さんの「国民の生活が第一」も、民主党より自民党に近づくと思います。
とてつもない連立政権が完成するので、これはこれで問題も出るでしょう。まず、政策がまとまらない。まとまったら簡単に実行できる為、監視役の野党の責任は重いです。ところが、二大政党の一翼と考えられている民主党は惨敗した後で空中分解するのが明白。マイノリティーの味方・社民党では力不足。超大連立政権が誕生すれば、政権の暴走を止める役割りは
確かな野党・共産党だけになってしまう。
いまの日本共産党に、超大連立政府の暴走を止められるのか?甚だ疑問です。
余りにも不甲斐ない野党ばかりだと、政治が暴走する可能性が出て来るんだよな。なかなか難しい世の中になりそうです。