2009年9月25日金曜日

高齢化社会と終末期医療

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高齢化社会

日本の社会は少子高齢化が進み、お年寄りが多くなりました。

テレビや新聞で高齢化社会が問題視されだしても、高齢化に対する有効な対策は見出せないと言うのが現状なんですよね。

しかし、高齢化社会が何故問題なのかという事を、真剣に考えた事がある人は少ないと思います。

もちろん少子高齢化が進み、先細りの社会では「いつか日本と言う国が滅んでしまう」という将来の問題は自覚している人が多いと思いますが、すでに問題になっている事には、気がついていない人が多いと思います。

また気がついていても「そんなのは国や行政が考える事だ」と考えている人も多いと思います。

高齢化社会の問題点

年金問題

我が国の年金制度はすでに崩壊していると考えている人も多いと思います。

年金の問題は、最近話題になった宙に浮いた年金の問題がクローズアップされています、もちろん記帳漏れなどあってはならない事で、早急に対応してもらわなきゃならないですが、他にも大きな問題を抱えています。

それが少子高齢化問題です。

年金は「個人が積み立てたお金を、高齢になって年金として支払ってもらう」というシステムのように考えている人が多いように感じています。

しかし、年金の本質は「働き盛りの若い世代がお金を出し合って、高齢者の生活を支えましょう」というシステムです。

財源である若い世代が少なくなると、我が国の年金システムは崩壊するんです。

少子高齢化が進行すれば、年金制度は危機的状況に陥るのです。

高齢者医療の問題

高齢者が増えることで、高齢者の医療費が増大し、医療保険費が国の財政を圧迫しています。

いままでの税金の使い方などに、問題が無かったわけじゃないと思いますが、それでも少子高齢化が進めば否応無く医療保険費が国の財政を圧迫するでしょう。

高齢者の介護

現在も老老介護が問題視されていますが、今後は働き盛りの若い世代が高齢の家族を介護する事になるでしょう。

今後、若い世代は高齢者の介護に時間をとられたり、高額な介護費用を負担する事になるでしょう。

若い世代は働かないと言う訳にはいかないので、仕事に行きますよね。そうすると親や家族の介護は、専門の業者や医療機関にお願いせざるを得ない。そうなると高額な介護費用を負担する事になります。

親や家族の介護を自分自身がする場合は、費用の負担は少なくて済みますが、働く時間が制約されて、最悪の場合は失職する可能性もあります。

その他の問題

年金や医療、介護などの問題は、少子高齢化が進めば進むほど深刻化すると思います。

今までの社会のシステムを根本から変える必要が在ると考えています。

また、尊厳死の問題や終末期医療など、関連する問題の見直しも必要だろうと思います。

終末期医療(ターミナルケア)について調べていて気がついたのですが、延命治療の拒否や尊厳死に対する考え方は、本人の意思を反映する方向に変わってきているようです。

リビング・ウィル

リビング・ウィルとは、「生前の意思」という意味で、尊厳死の権利を主張し、延命治療の中止を希望するなどの意思表示、または延命治療を拒否する内容の遺言書などの事です。
葬儀の方法や臓器提供の意思表示もリビング・ウィルに含まれる。

終末期の患者の意思

近年は、リビング・ウィルなど患者の意思を尊重する事が重要視されてきていますが、一般には浸透していません。

「日本は尊厳死や安楽死を認めていない」と思い込んでいる人が多いと思います。
私もそう思い込んでいましたし、現実問題として担当の医師が尊厳死を認めているかどうかも問題です。

いくら延命治療拒否・終末期には尊厳死を選択すると言う患者の意思があっても、担当の医師が認めていなければ、患者の意思は採用されない事になるでしょう。

私が終末期を迎える頃までには、リビング・ウィルを含め患者の意思を最優先するような制度に改革される事を望みます。

終末期に意識レベルの低下などが認められた場合には、患者の意思は尊重されず「患者の多くは、出来るだけ長生きしたいと願う」という前提に基づいて終末期医療が行われるそうなのですが、この方針は何年経っても同じだと思います。

今後、高齢化社会が進めば、患者の意思が尊重される事を周知する事も重要だと思います。

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