日本郵政の問題
鳩山邦夫氏が総務相を辞任しましたね。
6月12日は、この問題で持ちきりでした。
郵政事業に関しては、様々な意見があると思いますが、かんぽの宿問題は、赤字を垂れ流し続けるより、原価割れでも売却するほうが良かったという西川社長の決断も悪くは無いと思いますし、不透明な取引、不透明な指名委員会(5人中2人が日本郵政の現職役員)など考えれば、鳩山氏の意見もよくわかります。
総理のリーダーシップ
麻生総理のリーダーシップを問う声も多いようですが、この問題は財界人だけで構成された指名委員会に問題があり、原因は小泉・竹中改革の負の遺産的印象があります。
もちろん郵政民営化は有権者の総意です。
そして、実務経験のない竹中氏が直接指揮を執るよりも、実戦経験豊富な財界トップが指揮を執るほうが良いに決まっています。
しかし、民営化に向けて改革を進めている状況なので、取引や人事には透明性が求められると思うのです。
取引や人事の透明性
日本郵政は政府の持ち株会社ですから、民営化と言っても未だに政府機関のようなものです。
政府の持ち株会社である以上、取引・人事について透明性が求められるのは当然で、その配慮が西川社長に足りなかったのではないでしょうか。
財界人がイキナリ政府の持ち株会社のトップになったのだから、透明性云々は西川社長には解らなかったと思うし、責められない部分もあると思いますが、政府の持ち株会社イコール国民の税金での運営ですよね。
不透明ではダメだと思うのです。
鳩山邦夫氏は
鳩山氏は、頑なに西川氏の続投に反対していましたが、それが鳩山氏の政治信条なら曲げるわけにはいかないですよね。
有権者は、鳩山氏の政治信条を支持して投票し、有権者の支持を得て国会議員になったのだから、政治信条を曲げると言う事は、有権者を裏切る行為に等しい。
結果
今回のトラブルは、結果として政界再編の呼び水になるのか?
政局は混沌としてきました。
株価が8ヶ月ぶりに1万円台になって、為替レートも1ドル100円弱と安定してきました。
回復傾向にある経済状態に影響が出ないことを祈るばかりです。
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