2009年6月30日火曜日

天皇陛下の愛

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昨日から九州地方では、大雨の被害が出ています。

福岡・長崎・大分・熊本の4県に土砂災害警戒情報が出ています。

私は住む町でも、数年前に大規模な土砂災害が起きました。

私は、地元の消防団に所属していて、水害の時は水防団として活動します。

水害と土砂災害

水害の時は、道路が冠水します。

その後、床下・床上浸水と被害が拡大します。

前兆に気付けば

よって床下・床上浸水の場合は、数時間ではありますが準備が出来るのです。

しかし、土砂災害の場合は、一応前兆があるのですが、一般の人には解り難いです。

たとえば、川の水が赤くなったり、湧き水が湧き出したり、逆に湧き水が止まったり、という前兆があり、その事に気がつけば数十分ですが避難する時間が出来ます。

また。地鳴りなど判り易い前兆でも気がつけば、数分の時間が出来ます。

土砂災害の記憶

数年前の土砂災害のとき、私が所属する消防団の消防車が、土砂に押し流されるという災害が発生しました。

私が所属する分団ではなかったので、直接の被害はありませんでしたが、その消防車を運転していた団員は良く知っている奴だったので心配しました。

本人は無事だったので安心しましたが、土砂に押し流された消防車の映像が全国放送で放送されました。

生き埋めになった人もいたのですが、無事救出されました。

人的被害は無かったのですが、多くの家や田畑が土砂に埋もれてしまいました。

数年たった今でも、被害の跡が残っています。


当時の被害状況ですが、写真上部の赤丸付近で発生した土石流が山の傾斜を下り、写真下の赤丸付近の集落を襲っています。

天皇陛下の愛

次の年の消防出初式で、古川佐賀県知事が挨拶されたのですが、そのときの話に天皇陛下の話がありました。

被害があった9月16日から約一月半後の10月29日に佐賀県で開催された「第26回全国豊かな海づくり大会」に、天皇皇后両陛下が佐賀に来ていただいたのですが、近くを通過されるときに古川知事に「被害が遭ったのは、この辺ですか?住民に人たちが早く安心して暮らせるように最大の配慮をお願いします。」と仰られたそうです。

写真の被害に遭ったところは、JR唐津線から近い場所ですが、間に厳木川が流れていて、川の堤防で見え難い場所なんです。

その話を聞いたときに、「天皇・皇后両陛下が被災者を、本当に心配して頂いているんだな。」と思いました。

恐らく多くの人が、メディアが被害状況を報道している間は、「気の毒に・・・」「可哀想に」と思っています。

しかし、メディアが取り上げなくなった途端に、忘れてしまうと思うのです。

メディアだって、被災者数が少ない災害はホンの数日報道するだけですから、当然だと思います。

多くの人たちが災害の事を忘れかけた頃でも、両陛下は住民の心配をされていたんです。

私は、天皇・皇后両陛下の国民に対する「」を感じました。

毎年、我が国では多くの災害が発生します。

その度に、私は古川知事の「天皇陛下の話」を思い出します。

自分が住む近隣の災害には、人は誰でも本気で心配します。しかし皇族の人たちは、日本全国の本当に小さな集落の被害でも心から心配してくれています。

自然災害の報道を見るたびに、天皇・皇后両陛下の「愛」の深さを有難く思うのです。

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