2009年8月17日月曜日

衆院選の行方

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公示

8月18日が公示日だったと記憶しているが、早速ポスター貼りの人員確保の依頼が来た。

私は父を病院に連れて行くので、ポスター貼りにはいけないのですが、佐賀三区なんて選挙する必要が無いほどガチガチの選挙区ですよね。

前回だって、郵政民営化に反対して、自民党を除名になった保利耕輔氏が無所属で出馬して、圧勝した選挙区です。

自民党の刺客・広津素子候補に対して対抗心を燃やすどころか「比例区は自民党に入れてください。」と援護するような言動で、お人好し振りを如何なく発揮したにも関わらずの圧勝劇だったことを思えば、今回もガチガチだろう。

民主党も佐賀三区に対立候補を擁立するような動きは見せていない。

「無投票選挙はいけない」という理由で、共産党がなんとか候補者を立てるので無投票だけは免れているが、実質無投票選挙のようなものである。

今回は話題の「みんなの党」から広津素子候補が出馬するけど、一年生議員が実績を残せるはずもなく、全く地元に貢献していない事を考えたら、恐らく対立候補と言う程の人物じゃない。

衆院選の行方

佐賀三区において、衆院選など予想するまでもない結果が待っているだけだろう。

1+1が2になるが如く、佐賀三区で選挙をすれば、保利耕輔氏が圧勝する。

選挙民としては、「こんなの選挙じゃない」という印象が強いのである。

この佐賀三区に民主党が対立候補を立てるならば、民主党に対してそれなりの評価をしても良いのだが、佐賀三区じゃ勝ち目がないから候補者を擁立しなかった。

民主党の覚悟も所詮その程度なのだと思わざるを得ない。

勝ち目がないところを攻めるより、確実に議席を確保するほうが戦略としては正しいけどね。

佐賀という地域は

しかし、佐賀県と言う地域は信念を通す地域なのである。前回の衆院選では、郵政民営化に反対し、自民党佐賀県連は党本部に叛旗を翻すという「自民党佐賀の乱」を起こした。

また「佐賀の乱」といえば、佐賀の七賢人の一人・江藤新平が起こした明治政府に対する反乱なのだが、江藤新平は欧米的な三権分立を推進していて、行政権=司法権と考えていた明治政府と対立した。

行政権と司法権を混同した考え方では、行政権をもつ一部の人間のやりたい放題になる。事実、長州閥の実力者だった山県有朋や井上馨は、汚職事件に深く関与して、江藤新平に追及され辞任に追い込まれている。

政府の役人の悪行から、庶民を守るために尽力した江藤新平に対し、すでに既得権益を得ていた長州閥の役人が江藤を追い込もうとしていた事は間違いないだろう。

江藤新平は、政府の役人でも悪い事をすれば、一般人から訴えられる司法制度を作っていた。

「佐賀の乱」は、役人どもの悪行に対し、民衆が司法の場で戦える仕組みを作った江藤新平に対する、長州閥を中心とした明治政府の制裁的背景があったと私は考えている。

判りやすく表現すると、「ワシらは幕府を倒し、これからは自分達が好き勝手にやるつもりなのに、江藤の作った制度では我々が民衆から搾取出来ないじゃないか。邪魔な江藤は殺してしまえ。」という悪逆非道な制裁だったと考えている。

昔のことは、今更責める気もないのだが、佐賀県人ならどんなに巨大な勢力に対してでも、自分の正義を信じて行動する気概を持って欲しいと思うのだ。

負ける喧嘩はしないというのは戦略的には正しいが、政治に関しては自身の信じる正義を通すべきときがあると思うのだが・・・

選挙になれば私だって、保利氏に投票するだろうと思うのだが、選択肢が充分とはいえないのだから、満足な選挙になるはずがないのである。

選挙の選択肢は充分に用意されるべきだと思うのだ。佐賀三区に民主党が候補者を擁立しないと言う事は、民主党の覚悟なんて所詮その程度だと証明するだけで、民主党の政権担当能力不足の証明といえるだろう。

政権交代と言うお題目を唱えるのであれば、民主党は佐賀三区にこそ全力を尽くすべきじゃないのかと思う。

有権者に充分な選択肢を用意する事は、政党としての使命ではないかと考えるのだが・・・。

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