2009年8月2日日曜日

ベーシックインカムについて

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ベーシックインカムが話題になる

以前、ホリエモンのブログで「ベーシックインカム」の話題が取り上げられた。

その後、様々なブログで「ベーシックインカム」の話題が取り上げられていますが、ベーシックインカムの問題点として、挙げられている項目といえば「財源」なんですよね。

ベーシックインカムの財源

「国民全員が働かなくても生活出来る制度は歓迎だけど、働かないなら財源はどうする?」という疑問は当然誰もが考える。

そこで、ベーシックインカムの財源について考えてみた。

まず、年金や失業保険は必要なくなります。どちらも個人が支払っている以上に国が負担しているのが現状ですから、大きな財源になるでしょう。

年金に関しては、10兆円ほど一般会計の歳出に上げられています。
参照:財務省 平成21年度一般会計歳出歳入の内訳(予算)
この10兆円はそっくりベーシックインカムの財源にするでしょう。

また、生活保護にかかる歳出は約3兆円規模で、今後も増加する傾向です。
生活保護のうち、医療や介護など削減できない物もあるので、丸々3兆円が浮くことは無いが、1兆円ほどは捻出出来るはずである。

国の雇用対策費用は1兆6千億が必要なくなると考えられます。

一番大きな財源は、年金や生活保護などに必要な人件費です。窓口業務から審査など、大幅な人員削減が可能であり、人件費は大幅に削減出来るでしょう。

他にも、ベーシックインカムの導入で削減できる国庫負担金は沢山在ると思いますよ。

ベーシックインカムの費用

ベーシックインカムを導入した場合、必要な費用は・・・
一人に対して月額5万円としましょう。
夫婦と子ども二人の4人家族だったら、月額20万円になり充分生活出来る金額になると思います。

月に5万だと仮定すれば、一年で60万円の支給額になります。
60万円 × 1億3千万人 = 78兆円

計算してみると、まだまだ財源が不足している感じがしますね。
しかし、キチンと計算してみると、実現可能な数字のような印象も受けます。

78兆円が必要で、年金や失業保険、生活保護を一元化することで13兆円である事から、一元化に伴う人件費の削減額も、馬鹿に出来ない金額になるであろう事は容易に想像出来る。

雇用対策費は、全く必要なくなるし、ハローワークなどの人件費も必要なくなる。

ベーシックインカムを導入すれば、78兆円くらいは充分に捻出出来ると考えられます。

本来、こんな馬鹿な計算が成り立つわけが無いのだが、国家公務員の高給、恩給に支払われている金額が常識外れの高額である為に、結果的に成り立ってしまったと考えるべきである。

もしかしたら・・・経費削減額の総額は、78兆円を上回る可能性すら感じている。

説得力の無い説明ですが、私自身は重要視していないので、簡単に算出しました。あくまでも仮定と言うレベルで考えてください。

ベーシックインカムは日本には向かない

ベーシックインカムを導入しても、財源は充分だと考えられるが、実際に導入されたらどうなるだろう。

ワーカホリックと称される我が国の国民が、仕事を辞めるだろうか。

ベーシックインカムの最大の壁は、財源ではない。

ワーカホリックから仕事が取り上げられるだろうかと言う事だ。

我が国の国民の多くは、「生活の為に働いている。」と考えているが、実際には働く事に依存している。仕事に打ち込む事で、各種の不安を忘れようとしているのです。だから、仕事を辞めた、または暇になった事で、耐え難い不安を感じるという現象が起こる。

我が国の中小企業の経営者が、採算性の無い事業に執着し、返済不可能な借金を繰り返すのは、完全に仕事に依存しているからだと考えられる。

採算性の無い事業に、必要以上に資金を投入するのは、客観的に見ると非常に非効率的な考え方なのだが、仕事に依存して客観的な視点を失ってしまうのであろう。

これは、経験者にしか理解出来ないと思うが、実際にそういう人ばかりである。

だから、定年退職した人が親戚などに「金は要らんから働かせてくれ。」という変な現象も起こる。

私の経験

以前、赤字企業の経営者をしていたときの事だが、定年退職した親戚から、「金は要らないから、仕事をさせてくれないか。」と相談された事がある。

当時は、まったく理解出来ない相談であったが、今なら充分理解出来る。

ワーカホリックにとって仕事をしないという事は、耐え難い苦痛なのである。

事業を縮小して気がついた事の一つだが、仕事をしない事は、耐え難い苦痛と不安を同時に感じるものだ。

ベーシックインカムについて、私が出した結論

仕事をしてはいけないという訳ではないので、べーシックインカム導入後でも働いていいと思う。しかし、需要は無くなるだろう。

生活に支障は無いが、誰でも働けるという社会にはならない。

ベーシックインカムの導入前に、ワーカホリックの治療の方が必要だと考える。

よってベーシックインカムには反対しないが、先にワーカホリックの治療をしないと、仕事が出来ない不安と苦痛から自殺者を増やしてしまう結果も考えられる。

人が仕事から得ているものは、賃金だけではない。職場の人間関係や情報、社会との接点、生きがい、安心など多岐にわたる。

よって、ベーシックインカムが受け入れられ、雇用が減ることは望ましくないという結論に達した。

他には、こんなご意見もあるようです。
ベーシックインカムについて

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