2014年10月14日火曜日

北海道電力の電気料金再値上げについての雑感

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北海道電力の家庭向け電気料金の再値上げ

北海道電力が家庭向け電気料金を再値上げするらしい。

北海道電の再値上げ了承=15.33%に圧縮―関係閣僚会議 政府は14日、物価問題の関係閣僚会議を開き、北海道電力の家庭向け電気料金の再値上げを了承した。火力発電の燃料費を削減し、値上げ幅を平均15.33%と北海道電の申請から1.7ポイント圧縮。再値上げを実施する11月から来年3月までは、激変緩和措置として12.43%に抑制する。週内にも認可する。

事情が事情だけに単純に「再値上げ反対!!」なんて言えないんですが、15.33%も値上げしちゃ北海道民の生活に大きなダメージを与えそうです。

まあ北海道の場合、暖房設備は灯油でしょうから空調関係で使用する電力は少ないでしょうけど、それでも家計の負担になりますよね。

冬場は雪に閉ざされる地域ですから、電力の使用料は増えるはずです。

とりあえず来年3月までは12.43%に抑制するそうですが、それでも月々の負担は1500円~2000円くらい増えるはずです。

さらに冬場は大量に灯油を消費する季節ですから、電気代の負担増は相当厳しいと思います。

原発再稼動が一番手っ取り早い解決策なんでしょうけど、現時点で北海道の泊原発が再稼動する目処は立っていないし、反対派も強硬姿勢を崩していません。


寒さが厳しい北海道だけに、今回の電気料金再値上げは道民に重く圧し掛かるでしょう。


他の電力会社への影響

北海道電力だけでなく、他の電力会社も似たような状況ですから、日本中の電力会社が電気料金の再値上げを申請し、政府が許可をする事になるでしょう。

現時点では家庭向け電力だけが対象ですから、各家庭における負担増は月額1000円~2000円くらいでしょう。

北海道のように寒さが厳しく、冬場は灯油の消費量が激増するような地域でなければ、軽い負担で済みそうですが、それでも痛い負担増ですよね。

消費税の増税で好景気に陰りが見え始めている時に、更に景気の低迷を招きかねない状況です。


事業所向けの電気料金

いずれ家庭向けだけでなく、事業所向けの電気料金の値上げに繋がるんでしょうね。

そうなると、余力の無い事業所は悉く倒産するだろう。

企業において一番費用負担が大きいのは人件費だが、二番目は光熱費等のランニングコストだろう。いろんな事業所が生き残りを賭けてランニングコストの削減を目指しているのに、コストダウンより電気料金の値上げ額の方が大きくなれば企業は追い詰められる。


そうなると次の対策は人件費の削減になるだろうな。他に削るところがないから!

結果として、全て我々庶民に跳ね返ってくるんだよな。


今年が一番厳しい冬になりそうな予感

東日本大震災から3年半が経ちましたが、今年が一番厳しい冬になりそうです。

個人負担が増えるだけじゃなく、事業所の負担まで増えれば、国全体の景気に影響するんだけど、政府はその辺をどう考えているんだろうか。


簡単に電力会社値上げ申請に応じてもらっちゃ困るんだけどなぁ。しかし事情が事情なだけに「NO!」ともいえない状況か。

余りにも暗い話題になってしまったが、この逆境を乗り越えてこそ未来があるのかも知れない。

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