2009年11月26日木曜日

地産地消

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我田引水

今日の行政刷新会議の事業仕分けで、非常に不快な話を聞きました。

自衛隊の装備品などを、安価な輸入品に出来ないのかと言う意見です。

この発言をした仕分け人は、巨大総合商社の人でした。

商社の人間からすると、商社が介入し難い国産品より、商社が仲介し易い輸入品のほうが有り難いと思いますが、この発言自体が『我田引水』だと感じたのです。

真に国の為に事業仕分けを行うなら、外国製よりも国内製を利用するべきだと思うのです。

日本の商社マンは、我が国の経済に関して何の責任も感じずに、自社の利益優先で、仕分け人として事業仕分けに参加していると言う事実が浮き彫りになりました。


経済活性化の為に

良く考えて欲しい。例えば自衛官の迷彩服一着が、国産だと2万円で、輸入品だと1万5千円だと仮定しましょう。

国産品を採用すれば、2万円はその後も国内に残ります。

輸入品を採用した場合、商社が2割ほどピンはねして、12000円が外国に出て行ってしまいます。

もしかしたら、2割以上ピンはねしているかも知れませんが、一応マージンとしては2割程度が適当だと思います。


自衛隊の費用負担だけ考えれば、安価な輸入品のほうがお得だと考えるでしょうが、国として考えるなら、国産品のほうが断然お得なんですよね。


商社マンなら、その程度の事は理解出来ているはずです。

その事を理解していて、我田引水を主張するなら、商社は売国奴です。


自社さえ儲かれば、国の経済など二の次という人物が、事業仕分けに仕分け人として参加している事自体、不愉快極まりない話ですが、中継されている場で堂々と売国発言および我田引水発言をする商社マンの厚顔無恥っぷりにタダタダ呆れるばかりでした。


日本の商社の実態

仕分け人をしている商社マンの発言を聞いていて、日本の商社の本性が見えた気がします。

国内で調達出来るものでも、安価であると言う理由で海外から調達。実際には国内で循環するべきお金を、海外に流出させているのです。

目先の価格差に目がくらみ、本来は国内で流通するべきお金を海外に流出させている連中がいるんですから、国内の経済が回復する訳がないんですよね。


地産地消

地場産業の活性化のためには「地産地消」が大事です。

そして、日本国内の経済活性化には、国単位の「地産地消」が必要なのです。


ただ、今回の件で一番不愉快だったのは、商社マンの『我田引水』発言でした。

自社の利益以外すべて思考停止なんだろうな。

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